2025/9/17保育士の処遇に関する「見える化」について
公定価格に定める保育士の人件費については、令和6年度に過去最大の10.7%の改善となったが、その改善により現場の保育士の賃金は上がっているのか。
本年4月から保育所等の設置者に対し、人員配置や職員給与、収支状況などの経営情報を都道府県に報告することが義務付けられ、都道府県知事が特定教育・保育提供者から報告された経営情報を、子育て支援情報サイト「ここdeサーチ」に公表することとなっているが、職員給与に関しては、経験年数の短いモデルケースのみ掲載されている園もあり、給与がどのように増えていくのか、具体的なイメージを抱けない。本市として、保育人材確保は重要な課題と捉え、「6つのいいね」などの取組みを進めていることは評価しているが、学生の進路選択に処遇は大きな影響を与えることを考えれば、国や県任せにせず、保育士の処遇に関する「見える化」を進めていくべきではないか、見解を伺いたい。
こども家庭庁からは人件費が公表されることによって人件費が安いところが明らかになるので、それを他と比べ、認識していただき上がることが期待されるのではないかと考えるとの答弁だった。保育士は備品や文房具などは自前だということも聞いている。処遇が改善されたとは言え、子供の命を預かるその労働時間や労働力に見合った賃金かと言えば、まだまだ足りていないと考えている。市として工夫できることにはご尽力いただきたい。