🔹学童での事案。
令和元年文教こども委員会 本文 2019-08-23
学童で事件が起った時の質疑です。
さとう: その指導がもしかしたら間違っているかもしれないということでね,どういった指導をされていたのかということをお聞きしたかったんです。
保育指針というようなものって,学童の指導員にはあるんでしょうか。運営指針じゃなくて,保育の中身の,内容のほうです。
森下こども家庭局長: 神戸市におきましては,保育のガイドラインというのを示しております。それと,御質問,少しはみ出て御答弁させていただきますけれども,先生おっしゃるような形で,指導の仕方というのは,我々も非常に気になるところでございます。そんな意味も込めまして,私,やったらあかんことはやったらあかんというような指導をしたという話をしましたけれども,それがどういう口調でなされたのかとか,どれがどういう言葉でなされたのかというのは,今後,詳細に検証していかなければなりませんし,それはそこの児童館だけではなく,普遍的な部分において,児童館全体に波及させていく必要はあるだろうなというふうに思っております。
さとう:) やはり学童もですけれども,指針のようなものって,必ず必要なんですよ。マニュアルも必要ですしね。例えば,アレルギーのこととか,防災のこととかね,そういったところって,しっかりと指導なされているんですかね,統一して。
高田こども家庭局副局長: 児童館あるいは学童保育において,そういった一定,配慮が必要なお子さんに対して,アレルギー等を含めてどのように対応するか,あるいは災害時,防災面でどのように対応するか,そのあたりにつきましては,児童館の手引であるとか,学童保育のガイドラインをお渡しをして,遵守をしていただいております。
さとう: そのことについて,指導員の例えば代表の方々が月々会して話し合いとか,そういうことなされる場ってありますか。
高田こども家庭局副局長: 日常的に各法人,あるいは児童館の内部での会議,あるいは法人内での研修等で取り組んでいただいてると思いますし,私ども神戸市といたしましても,市内児童館,学童保育コーナーの放課後児童支援員等を対象に,さまざまなテーマで研修を行いまして,支援員の方に認識していただくべく取り組んでおります。
さとう: 今回ですけども,目が行き届いていなかったということをお聞きしています。それで間違いないですよね。別の部屋に行っていらしたということですよね。という答弁をいただいたと思うんで。
ですけども,保育にかかわっている者というのは,しっかりと目を届かせておくというのが本当に基本。ほっといたら何するかわからないし,どんな事故があるかもわからない。なのでね,そのあたりの指導っていうのはすごく欠けていたんじゃないかなと思うんですけれども,いかがでしょうか。
高田こども家庭局副局長: 今回,事案が発生いたしましたのが児童館の廊下でございまして,指導員あるいは支援員は,お部屋の中におりましたので,それを見ておらなかったということで,そういう目が届かないところがあったということにつきましては,それはやはり問題であると,そこは解消すべく,改善をしていただくことが必要であると,そのような指導をいたしております。
さとう: そういった,皆さんに認識があったかどうかというのが物すごく大切で,それは昔の保育には,なかなか,ちょっとやっぱり,仲いいからほっといたとか,ちょっと,そっちに遊んでいってるみたいな認識というのは,もう今はだめで,しっかりと,どこにおっても,誰かの先生が死角がないようにしていくというのが本当のというか,本来なされている指導なんですよ。そのあたりが欠けていたとしたら,もう1度,しっかりとこども家庭局さんも,率先してマニュアルをつくって,全学童に,指定管理だとか,何だとかいうことではなくて,どの子供にもしっかりと指導が行き渡るような対策というのを本当にしっかりしていっていただきたい。
これ,よくあるようなことかもしれないですけど,起こったことというのは,かなり重大でね,このことは後々,どんどん保護者の方も,怒りも増幅していくでしょうし,被害の児童も,恐らく年月がたつにつれて,大変なことやったんやなって,もっともっと,ちょっと精神的にまいってくると思われます。なので,加害の児童に対して,今,どういった指導がされているのか,されていないのかということは,やっぱり気になるところなんですけど,そういった報告って上がってきているでしょうか。加害児童に対しての指導や,何か報告。
森下こども家庭局長: 先ほども申し上げましたように,2度と事案を起こすことのないように,臨床心理士等のサポートも入れながら個人個人に応じた指導をしておりますということでお聞きをしてございます。
また,その指導の状況につきましては,定期的に日常の様子を保護者にも報告をしていますということでございますので,私どももしかるべき時期には,その内容を確認もしたいと思ってございます。
さとう: 今回,この事件が明るみに出たのは,保護者の,親御さんからということなんですけども,被害者の親御さんへの報告はされていたでしょうか。その指導に関しての,今,こういう指導をしていますとか,こういう状態ですみたいな報告ってされてますか。
森下こども家庭局長: 直接とかいうことではなしに,少し前の御答弁の中で代理人を立てておられますということを申し上げましたので,私どもといいますか,児童館のほうも代理人を立ててございますので,その代理人同士の間の中で報告を要求されれば報告することになろうかなと思ってございますけども,今のところ,そういうところは少し聞いてないんですけれども。
さとう: 恐らく,そういうことは要求されればじゃなくて,こういったことをしてますとか,あと,加害児童も今,いろいろ大変だとは思うんですけれども,今の間にしっかりと自分たちのしたことに対しての責任を,ちょっとそれは謝罪という形でね,でもそれは大人が謝りなさいとか,悪いことをしたっていうことを言うんじゃなくて,自然と謝るような,誠意を持った謝罪というのをこの親御さんにはしっかりと伝えていく方向で指導ということはなされないといけないと思うんですけれども,そのあたりはどうでしょうか。
森下こども家庭局長: 加害児童のほうにつきましては,十分反省をしているというような,そんな様子も聞いてございます。それと,先ほどいろいろ指導の部分について御示唆をいただきました。私も少しお話をしたんですけれども,今回,新聞にも出ております,殺すぞというような言葉,非常に衝撃的な言葉やと思います。我々も,とても重大な案件,とてもセンセーショナルな言葉だなというふうに受けとめてございます。ただ一方で,その言葉を発した子供が,その言葉の意味,そのことを成したときにどうなるのかというのを本当にわかっているのかどうなのかなというのも1つございました。また,先生がおっしゃっているところと突き詰めていくと重なっていくのではないかなと思うんですけれども,そういったことの意味も大人がしっかりと教えてあげなければならない,そして,先生おっしゃった,本当に今回のことを反省するといいますか,とんでもないことだったんだなというのをわからせるというのは必要なことだと思っておりますので,そんなふうなことができるような仕組み,そしてそんな学童保育の指導員というのを育成していきたいなというふうに思ってございます。
さとう: やはり,そのあたりというのが,その加害児童でも,被害児童でも,この先の人生にしっかりと──いろいろ影響が来ると思われますので,しっかりとした大人のそういったケアが大事やと思います。
それで,済みません,もう1つだけ。保育もそうなんですけどね,やはり今,学童指導員の方の時給ってお幾らぐらいですかね。
高田こども家庭局副局長: 時給1,050円でございます。
さとう: そのあたりも,時給は1,000円ということで,いろいろ国の基準があると思うんです。それ以上のことを神戸市さんされていると思うんですけども,今後の,そのお手当で労働が見合うような,しっかりとした環境をつくって,若い世代の方が学童指導員をやりたくなるような環境づくりというのも,今後大事やと思います。1人ちょっと,グレーな子がもしいるとしたら,もうその子だけに手がかかってしまうとか,そのあたりの加算のことはやっていらっしゃるとは思うんですけども,そのあたりの環境も整えた上で責任というのは,やっぱりしっかりと果たしていただきたいと思います。