🔹公益財団法人神戸国際協力交流センターへの市長の天下りについて
令和元年外郭団体に関する特別委員会 本文 2019-08-07
さとう: 重複にはなりますが,前にうちの会派であります高橋が質問させていただいたように,前市長がその職を退いてから外郭団体を務めた給与,市民福祉振興協会が月15万,そして神戸国際協力交流センターが月40万で,それが3,200万となっていました,3月の時点で。岡田議員もおっしゃっていたように,今の時点ではもう3,500万弱にはなっていると思います。本当にこれ,神戸ならではの官僚政治が続いてきたことの本当に悪い慣習だと思っております。他の政令都市ではあり得ないことです。神戸市民の感情としては,どうしてもこれは,れっきとした,何をどういうことをおっしゃっても,れっきとした天下りということで,ここが第二の退職金ととられる方はもうほとんどだと思います。ヤミ専従問題を機に退職した市長が,やはり外郭団体の役職に着かれるというのは,ほんと皆さん,違和感をお持ちだと思います。
我々の会派としては,大阪でも,知事も市長も退職金がゼロということを掲げておりまして,そういったことでも財源を生み出しております。神戸市の財源が豊かかといえば,そうではまだまだないと思います。今回,認知症に優しい神戸ということもできましたけれども,それも本当にすばらしい政策なんですけれども,それもやはり1人400円ほどの増税をいただくことになっています。
また重複となるんですけども,市長というものは,市長という職を全うするもので,もしその後に国際貢献をされたいのであれば,退職された後は,御自身で会社を立ち上げていただいてやっていく,または完全ボランティアでやっていっていただく,それだったら皆さん納得はしますし,矢田市長でよかったなということにもなるかと思います。これね,この職が,もしこの理事長が矢田さんしかいなかったということであったら,これはこれで問題で,これからの人材を育てていく,国際協力に貢献できていくという人材を育てていくという点で,これは神戸市の怠慢や落ち度ではないかとも,そこまで言えるかと思っております。
この理事長なんですが,これは理事からしか選ばれないということを聞いてますけれども,そこで,今の理事の方々の人数があると思うんですけども,まだ席があるといいますか,理事を入れれる余裕はあるんですよね。
山村市長室長: まだ余裕はございます。
さとうまちこ: ありがとうございます。その理事会も年に2回ほどで2~3時間で終わると聞いております。これでしたら,若い方にも志のある方にとっては,そんなに負担になることではないのではないかと思います。その後の理事長ということを前提としましたら,これからの,それだけのチャンスを,今後の神戸をしっかりと国際貢献をしていただくという機会を与える場であっていいんではないかと思いますので,理事に関しても,理事を若い方,やっていただいて,また違う観点というのも必要になってくるかと思うんですけれども,そういった若い人材を理事に加えていくという考え方はおありでしょうか。
山本公益財団法人神戸国際協力交流センター専務理事兼事務局長: 理事の選任でございますが,当財団におきましても,今,財団が現在置かれている状況でありましたり,あるいはどういう事業をやっていくかの内容によりまして,選任──決めているところでございます。
当然,今おっしゃいました若い方というか,我々の取り巻く環境とか,状況とか,事業内容に応じた形で,それに合う方に入っていただこうと考えてございますので,それについては順次考慮していきたいと考えてございます。
さとう: 先ほどの私の発言なんですけれども,ヤミ専従が問題でやめたということではなくて,任期を全うしてやめられたことは十分承知しております。ヤミ専従のさなかということに変えさせていただきたいと思います。
今,国際貢献するところで,国際的な感覚が必要という御意見をいただいたんですけれども,今,若者で国際的な感覚を養っている方というのは,本当に神戸にもたくさんいると思います。例えば,アイセックなど,皆さんすごく闊達にされておりますのでね,またそういったところからの人材を発掘していくという,そういう活動をしていっていただきたいと思っております。今の理事の方々が悪いということではなくて,今後の国際貢献,神戸市,国際的な政令都市でありますのでね,そういった観点からも,やはりもっと,ちょっと若い人材に理事になっていただいて,理事長としての職をやっていただくというような流れって,できていかないものなんでしょうか。
山村市長室長: 先ほどもちょっと申し上げましたけど,この財団を取り巻く状況っていうのは,従前以上にスピードを持って変化をしてるというふうに私は思っております。先ほども申しました入管法の改正,それから日本語教育推進法という形で,特に今まで,実は国際協力というもので最初はスタートした団体でございますけれども,今後は国際交流,また多文化共生という形のものが私は中心になってくるというふうに思っておりまして,そういった面から今,委員の方々がいろいろ御指摘いただいてますけど,民間の方々の団体,そういった方々の情報交換を含めるとともに──これは財団が判断することなんですが,ここの理事とか,役員の中の構成の中に,そういった事業のウエートもいろいろ加味した上での,そういったことも1つ検討できるのかなというふうには考えておりまして,これはちょっと,財団と今後いろいろちょっと相談をしていきたいというふうに考えております。
さとう: やはり,今までいらっしゃった方々と新しい年代というのは,いろんな考え方とか,感覚というのは,いろいろ違っていて,そういったものを入れることによってこういった問題も解消していける方向にもなるかなと思いますので,そのあたり本当にこれから今後力入れていっていただいてお願いしたいと思います。
この辺り、まだまだ委員会に不慣れなこともあり、順番を間違えたりしています。
初年度、問題の多かった外郭団体でしたが、そんな中、精一杯、質疑させていただきました。
事前の打ち合わせにおいても、前市長が適任だという当局の説明は無理がありましたね。
外郭委員会自体は、面白かったです。また、やりたいと思います。