🔹学校の問題は専門職である弁護士に無料相談
神戸市では実施されています。
<教育委員会による、教育委員会を通さずに弁護士に相談できるシステム>
この辺りが発端でした。
「学校でのあらゆる問題を教育委員会を通さず,中立的な立場で聞いてもらえるというシステムが何よりも求められている。」と、発言しています。
今も、予約で一杯となり、保護者の希望によっては学校と問題を共有できます。このシステムは、先生方の負担軽減にもなると思っています。
今後も、いじめがなくなるよう、起因となるような貧困、教育格差、居場所の拡充など、ありとあらゆる手段を講じたいと考えています。
令和元年文教こども委員会 本文 2019-08-01
さとう: このいじめの重大事案っていうのは,今後もこのままだと余り後を絶たないような気はするんです。今まで,いじめる側といじめられた側と──被害者と加害者ということでいろいろ対処してきたと思うんですけれど,私は加害者のほうに大きく責任があると思っているんですが,そのいじめる加害者の側の──例えば家庭環境ですとか,あと学習環境,育ってきた環境とか,そういったことを総合的にちゃんと聞き取りをして,なぜその子はそういういじめをしてしまったのかということをしっかりと把握していって,データとして蓄積していってほしいんですよ。
もし──こんだけいじめの事案があるんですから,それでもし大きな原因となるような──例えば勉強についていきづらかったとか,例えばおうちでの──例えばですよ,縛りがきつくてストレスがたまったとか,やっぱりいじめっていうのはより弱い方に向かっていってしまう力なので,そのあたりをデータ,そこの部分を集積していって,勉強がこのままやったらちょっと難しいと思う子がふえるんやなと思ったら,学習のことに関しても改善をしていってほしいですし,おうちでこのまま共働きなどふえて,そこで寂しい思いをしてたとかっていうんであれば,もっともっと地域コミュニティを広げていく。例えばですけど,こども食堂を小学校1校区に1つ必ずつくるとか,そういった対処をしていって,もうもともとの──こんないじめがあった,いじめがあったって対処対処していくんじゃなくて,もっと抜本的な解決を図るという方向に私は行っていってほしいと思います。
それにつけ加えて,加害者の方のおうちとか,親御さんの状況とかも,私,聞いていってほしいと思いますし,その加害者,被害者ともにカウンセラーつけるとか,一定の期間受けていってもらうとか,そういったことをやっていく方向に考えられないかなと思います。もちろん教育委員会を通さないスクールロイヤーっていうのは必ず必要になってくると思う──そこは思いますよ。こういったことがあるたびに先生方のお手を,やっぱりたくさんかりることにもなって,本来の指導という面で,そのほかの子供への指導というのが,多少怠っていく部分もできていくとは思うので,そういった部分も積極的にやっていってほしいと思うんですけど,いかがでしょうか。
住谷教育委員会事務局教育次長: 委員御指摘のとおり,いじめ,それからさまざまな問題行動の裏には,必ず背景があると思っています。対症療法的な指導では解決はしていかないので,先ほどおっしゃいました,家庭の問題であるとか,勉強が苦手であるとか,スポーツがとか,友人関係が──いろんな問題があるとは思うんです。その辺については,学校現場のほうでしっかりとその背景を見ていきながら,何かストレスになっていることがあれば改善できるようなことを手だてとして,今後,打っていくというのが,本来的な指導だと思っています。
その中で,必要があればスクールソーシャルワーカー──専門家の力をかりたり,それから被害者にとって,スクールカウンセラーよくつくこと多いんですけど,いじめたほうの──問題を起こした側のところについても,保護者の了解が得れればの話ですが,その背景等を探るにはカウンセラーの力は大きいのかなと思っております。
いずれにしましても,単発的な指導には終わらずに,いじめに関してはいじめを生まない学級づくり,学校づくり,それから生徒たちが自己有用感を生むような,居場所があるような,そういう集団づくりというのが非常に大事だと思っていますので,その辺から根本的な解決を図っていきたいなと思っております。
以上でございます。
さとう: これ,原因が本当に軽口といいますか,そんなことであったりとか,もっと重大なことってあるかもしれないんですけど,いじめられた子にとっては,それが本当に人生を大きく左右していく,本当に1人の人生を左右していくことになるので,しかも,小・中学校というのは人格が形成される本当に大事な時期,そこをしっかりもうちょっと重大に受けとめていただいて,しっかりいじめの根絶をしていく。そういう姿勢でやっていってほしいと思います。
令和元年第1回定例市会(6月議会)(第5日) 本文 2019-07-03
さとう: 最後に,要望なんですけれども,スクールロイヤーの積極的な展開について要望を述べたいと思います。
「子育てするなら神戸!100の理由」というこういう冊子があるのはもう皆さん御存じだとは思うんですが,その冊子の43番目に,スクールカウンセラーについては,学校で児童・生徒や保護者,教職員の相談に乗ったり,心のケアを行う人のこと。神戸市では市内の全小・中学校においてスクールカウンセラーの配置を拡充と,親子が弁護士に相談するような画像とともに明記されておりますが,現状では教職員と学校からの相談のみとなっていると伺っております。
神戸市の現状では,学校でのあらゆる問題を教育委員会を通さず,中立的な立場で聞いてもらえるというシステムが何よりも求められていることは明白でございます。あわせて,いじめとなる行為がさまざまな刑法に抵触するおそれがあることを啓発していく法教育が重要となり,抑止力となったり,保護者への啓発となることも明らかです。
学校で起きる問題は,多忙な先生ですとなかなかそれだけに手をかけるわけにもいかない環境があり,情にも流され,問題を解決するのにも時間がかかってしまうことが推測されますが,専門の弁護士が聞くことによって,こじれずに済む案件も多々あるかと思います。早急に先生と保護者への対応のための充実した制度にしていただきたく,要望とさせていただきます。
本当に今できる材料で,神戸市も市民の皆様のためにあらゆる策を練られているのは存じておりますけれども,市民の皆さんがそれぞれその恩恵を感じないのであれば,それはとても残念なことですし,むしろ民意に沿っていないともとられかねないことだと思います。
都市開発も大切ですけれども,またしっかりと足元を見ていただいて,誰もが住みやすい,市民に優しいまち神戸をつくることをお願いしまして,私からの質問・要望を終わらせていただきます。
#いじめ #学校 #弁護士相談