令和2年予算特別委員会(こども家庭局等) 2020-03-04

(こども家庭センターについて・多胎児家庭の支援について・産後ホームヘルプ・神戸版ネウボラについて・保育人材の確保,定着支援・学童保育の学校ない実施について)

  • ◯分科員(さとうまちこ) 日本維新の会,さとうです。よろしくお願いいたします。
     私からも続いてしまうんですけれども,こども家庭センターについてお伺いいたします。もう謝罪は結構です。
     児相のこないだの事件は衝撃的なものでしたが,かつマニュアルの半日研修は仕事の内容のみで,電話対応のレクチャーもマニュアルも研修もなかったと聞いております。電話応対の心得もない,レクチャーも受けたこともない職員が電話対応していることを聞いて,さらに衝撃を受けるとともに,過去に何か子供を傷つけるような会話がなかったか,非常に心配になりました。事案後,こども家庭センターを訪れた際,電話相談の内容について録音していないということをお聞きしましたが,電話対応の内容は報告書に記載しているようです。
     しかし,詳細は電話で対応した本人しかわからないという状況になっておりますので,これでは後から正確な内容を確認したり,細かいニュアンスを確認することができません。電話のやりとりを録音するのは難しいとしても──また録音するといったら相談もしづらいこともあるかもしれませんので──としてもこちら側の音だけでも,録音すべきだと思いますが,いかがでしょうか。
  • 225:◯大野こども家庭局こども家庭センター所長 電話の録音につきましては,コールセンター,ヘルプデスクなどの対応として一般的なものとなっていることは,認識をしてございます。要望を正確に把握し,やりとりの内容,細かいニュアンスの確認に効果があることは,委員御指摘のとおりでございます。
     ただ録音ということに関しましては,今一部おっしゃっていただきましたけれども,私どもの受けております電話相談には,虐待をした,あるいはしてしまいそうだという非常に苦しい心情を訴えられる方,また近隣住民等の泣き声通報でその通報者の名前が知られては困るといった,録音に少し抵抗を示される方も多く,どのような形にせよ録音を告知することで,少しでも相談をちゅうちょさせるおそれがあってはならないと考えております。
     相談内容の記録が不十分であったという御指摘につきましては,今後十分に所内でも協議をいたしまして,正確な記録に努めてまいりたいと存じます。
  • 226:◯分科員(さとうまちこ) こちら側からだけでも録音したら,大体の内容を把握,正確に把握できると思いますので,過去のことがちょっと心配になりましたので,その辺よろしくお願いいたします。
     そしてこども家庭センターを訪れたときなんですけれども,子供が訪れる施設であるにもかかわらず,全体的に非常に無機質な印象を受けたんです。恐らく職員の方も同じ印象を持っているはずなんですけれども,長年の疲弊などもあるんでしょうか,改善しようとする動きはないようでした。
     例えば保育士の意見や他都市の児相を参考にして,壁紙や床を,子供がそこに違和感を感じないようかわいくするなどして,少しでも明るい雰囲気にできないものでしょうか。それがこども家庭センター所長の権限で,何らかの対応はできないものか,見解をお伺いいたします。
  • 227:◯大野こども家庭局こども家庭センター所長 当センターにつきましては,築後32年を経過いたしまして,建物,設備とも老朽化が目立ってきております。委員御指摘のとおり,暗く無機質な印象を受けることは否めないことでございまして,令和3年秋予定の新しいセンターに移転をしましたときには,規模・機能を大幅に拡充するとともに,壁紙等内装につきましても,フレンドリーで明るいものになるよう検討していきたいと考えております。移転まで2年弱の期間がありますことから,子供たちに少しでも居心地のいい空間となりますよう,工夫をしてまいりたいと考えております。
  • 228:◯分科員(さとうまちこ) ぜひ,よろしくお願いいたします。
     次に,多胎児家庭の支援についてお伺いいたします。
     多胎世帯の支援については──令和2年度予算案でも,保育料の減免など,一定打ち出しがされておりますが,多子世帯へは一定の減免をされておりますが,多胎児支援となると,特段見受けられません。多胎児を育てることは大変だということは誰にでも容易に想像できると思いますが,同時に2人以上の子供を妊娠・出産し育てていくこと,身体的・精神的な負担だけでもなく,経済的な負担によるところも極めて大きいです。この間も,非常に悲しい事件がありました。多胎児を妊娠したところの母体の体力低下,そして実際に子育てしていく中での困難・課題がございます。
     そこで,極端な話ですけれども,経済的な負担については──双子も三つ子も育てるのも,1人の子供を育てると同じぐらいの支援が必要ではないかと思います。多胎児の出生数の割合は2%程度であるからこそ,行政として何か支援をすることはできないでしょうか。例えば多胎児についてはこども医療費を無料にすることなどといった,思い切った支援に取り組むことで,子供に優しい神戸,子育てに優しい神戸ということになると思いますが,いかがでしょうか,見解をお伺いしたいと思います。
  • 229:◯森下こども家庭局長 多胎児の子育てが大変である,身体的にも精神的にも,そしておっしゃるように経済的負担にとっても大変であるというのは,まさに委員のおっしゃるとおりだというふうに,我々も認識をしてございます。
     本市におけます多胎児家庭の支援ということにつきましては,産後の不安の強い母親に対して,宿泊,通所等を通じてケアを行います産後ケア事業につきまして,令和元年度より多胎児の利用料というのを軽減をしてございます。
     また,産後ホームヘルプの利用回数の上限についても,通常10回であるところ,子供1人当たり最大10回,おっしゃるように,1人1人に10回,同じように大変だろうということで,そういった強化もしてございます。また元年の7月からは,産前ホームヘルプ事業も開始して,妊娠期の支援も強化しているところでございます
     こういったように,繰り返しになりますけれども,我々も委員御指摘のように,多胎児家庭におけます子育ての負担は非常に大きいものというふうに考えてございます。また,民間団体ひょうご多胎ネットの御協力のもとに,多胎児子育て教室として双子,三つ子を妊娠中の方や,子育て中の方を対象にして交流,情報交換の場も設けて,育児の不安に対する支援も実施してございますので,そういったところも含めまして,子育てしやすい環境を整備していく上で,多胎児家庭への支援を今後どうするかという視点を持ちながら,どのような支援が効果的であるか研究をしてまいりたいというふうに考えてございます。
  • 230:◯分科員(さとうまちこ) しっかり打ち出していっていただきたいと思います。
     次に,神戸版ネウボラについてお伺いいたします。
     数年前から,フィンランドの子育て支援であるネウボラをモデルにする自治体がふえてきております。細かい説明は,もう皆さん御存じだと思うので省かせていただくとして,システムがあることによって,家族のことや子供の生育のことで何かあればすぐ専門機関へつなぐことができるし,虐待防止に確実に寄与することになると思います。
     本市においても,このように同じ保健師が継続して支援する神戸版ネウボラを検討・導入されてはいかがかと思いますが,いかがでしょうか。済みません,端的にお願いいたします。
  • 231:◯森下こども家庭局長 神戸市におきましても,各区の家庭支援課の保健師がそれぞれ地区担当というような形で担当してございまして,それぞれの地域で生活する妊婦から乳幼児までの世帯を,個別に支援をしてございます。そういった取り組みも進めてございまして,改めてネウボラというようなうたい方はしてございませんけれども,こういった地区担当の保健師が中心となって,それぞれの御家庭に継続的な支援を行ってございます。今後も地域でのネットワーク体制を強化いたしまして,地域中心,地域での子育て支援全体の中で,支援を考えていきたいというふうに考えてございます。
  • 232:◯分科員(さとうまちこ) もちろんそれは存じておるんですけれども,同じ方に長く支援されるということが非常に大切なことでして,こないだの須磨の事件でも,もう少しこの御家庭が相談したくなるような関係でありましたら,もうちょっと事態も変わったかなと思うのとともに,その方の落ち度ではないんですけれども,もし訪問してそこにいなかったら,もうどこかで生活サイクルを把握して,どこかで待ち伏せしてでも会う,それぐらいの,誰一人取り残さないという子育て支援を,もう皆さん全体で意識していただいて,それをしっかりと肝に銘じてやっていただきたいと思います。それはもう,お隣の市でされていることなんです。そこら辺のよいところ,他都市の例を見ながらよいところをしっかり取り入れていただきたいと思います。
     そして令和2年度こども家庭局予算案には,児童虐待防止関連の事業費は,わずか750万しか計上されておりません。児童福祉司の増員などに要する人件費は含まれないということですが,新規拡充事業はほかに必要ないという認識なのでしょうか。端的に見解をお伺いいたします。
  • 233:◯八乙女こども家庭局こども育成部長 委員お手持ちの令和2年度予算説明書の,10ページのことをお話しいただいていると思うんですが,児童虐待対策というところで金額を書いておりますのは,3)番の未就園児全戸訪問事業だけでございますが,虐待防止対策というのは,市として取り組むべき重要対策として考えております。
     児童虐待防止というカテゴリーでの記載はしておりませんが,予算書9ページの2番に当たります切れ目のない支援であったり,予算書10ページからに記載がされております──丸と二重丸が拡充と新規でございますが──(4)番社会的養護体制の充実,11ページの(5)番,ひとり親家庭への支援にも,児童虐待の未然防止・予防といった効果が求められるというふうに期待できると考えております。
  • 234:◯分科員(さとうまちこ) 済みません,次行かせていただきます。保育人材の確保,定着支援についてでございます。
     保育人材の確保に向けては──新規事業である保育人材登録制度の充実についてお伺いいたします。この中で,登録した潜在保育士が,市内の保育園に半年間勤務した場合,就職お祝い金として,登録者と紹介者にそれぞれ10万円を支給するものであるということがあります。潜在保育士は市内に1万人以上いると言われており,潜在保育士を活用──もちろん新たな人材を育成することは非常に大事なことなんですが,潜在保育士を活用することも大変重要なことになっております。
     しかし現場では,今でも知り合いの潜在保育士の紹介・声かけを常にやっております。人材不足なので,あの手この手を使って奔走しているのが実情であり,一番大切なことは,誰ともつながっていない本当の意味で埋もれてしまっている潜在保育士を,いかにして発掘するかということだと思います。
     例えば潜在保育士が現場復帰した場合には100万円支給するなど,もっとインパクトの──これは例えばですから──インパクトのある施策を実施することが必要だと思いますが,見解を伺います。今までの予算を見ています──これはもう別に要らないんちゃうかな,みたいなものもあるんですが,失礼ながら──そのあたりをここにちょっと回していただけたらなと思うんですが,見解を端的にお願いいたします。
  • 235:◯豊永こども家庭局子育て支援部長 潜在保育士につきましては,現時点で正確な情報を把握することが困難であるということで,情報を直接届けることが非常に難しいと考えております。そのため,口コミであったり人脈を活用した潜在保育士の確保策として,この制度を創設しております。
     今回の登録制度,私立保育園の方からも,各園の保育士の口コミにより紹介がふえることが期待できるとの評価をいただいておりまして,また紹介者のインセンティブであったりあるいは不安をお持ちの潜在保育士の方が,一歩踏み出すきっかけになればというふうに考えております。
     御指摘のように,インパクトは重要であると認識しておりますが,一方で潜在保育士が復帰するために,働く魅力をしっかりと届けるということも重要であると考えておりますので,潜在保育士の掘り起こしに取り組みまして,この施策が効果的なのかどうかについても,しっかりと検討してまいりたいと考えております。
  • 236:◯分科員(さとうまちこ) 保育現場は本当に大変であるにもかかわらず,処遇が余りにも低いのが実情なんです。今までいろいろと皆様の御意見とかありましたが,私も3~4年前の経験を言わせていただくと,もう,お給料に見合った労働ではとてもないというのが実情なんです。計算してみると,もう本当に1時間500円ぐらいになります。しかしそれは土・日の家での持ち帰り作業ですとか,ピアノの練習時間,日誌の作成,計画などは別にした時間です。その中で精神的に,体力的に消耗されていってしまう。そして,もうちょっとこれはできないなというのが流れとなっております。それが現場の流れなんです。
     ですので,やはり待遇を,今よりさらに倍ぐらいにしてもいいぐらいやと,私は思っております。そのあたりも改善を検討していただきたいと思っておりますのと,あと園の留保なども精査する必要があるかと思っております。
     次に学童保育についてお伺いいたします。
     今──今といいますか,私も子育てしている20何年ぐらい前から,学童は学校でやってくれたらいいのにということを,自分でも思いましたし,周りからも本当によく聞いて,もうそうあってくれたらいいっていうふうに思っているのが実情だと思います。
     なぜかといいますと,低学年のとき,1年生ぐらいのときなんていいますと,わざわざ遠いところに行くよりも,学校でいてくれるほうが安心。それと,今,下校時の事件なんて聞くと,もうこれは不安でしかないんですね。親が不安を隠して,仕方なく学童に行ってもらっている,そういう実情なんです。
     神戸市の小学校のうち,学童の実施は58カ所程度に過ぎなくて,いろいろまちまちなんですけれども,小学校の授業が終わった後そのまま学童にいてくれたら,図書館もありますし広いグラウンドもあります。そこでなぜ全ての小学校で学童保育を実施することができないのかということをお伺いしたいんですけど,答えもわかっております。
     ですので,学童保育というものは一体誰を主体にして考えるべきなのかをお伺いいたします。
  • 237:◯高田こども家庭局副局長 学童保育の場所,委員御指摘のとおり小学校の中で行うということは非常にメリットが大きいと思っております。ですので,新たに学童保育の場所をつくるときは,学校内でということをまず考えておるわけでございますが,なかなか思うに任せないということは先ほども御答弁申し上げたとおりでございます。
     いずれにいたしましても,子供が第一であります。私ども児童福祉の仕事は,児童の最善の利益,これを第一に考えるということで,子供を中心に考えたいと思っております。
  • 238:◯分科員(さとうまちこ) そうですね。今までもずっと,もう何十年も言われてきたと思うんですけれども,母親の立場としては学校でそのままいてほしい。で,そのままお迎えに行けたらそれほど安全なことはないんです。
     なぜできないのかということをお伺いすると,やはり管理がややこしいとか,あと学校の教室が足りないときは掲示物に何かあったら困るとか,なくしものがあったら困る,そういったようなことを聞くんですね。しかし,そんなに大事なものっていうのは学校に置かれていませんし,そのまま管理を学童に移せば,学童の方々が学校でやってくれたらいいだけですので,そこは指導員の方に管理を,目を行き届かせていただいて,やれるところからしっかりと,その通常の教室でもやれないことはないと思うんですよ。そのあたりを検討していただいて,できないことではなくてやれることを見つけて,しっかりと学童保育を学校でできるような取り組みを進めていただきたいというのが,本当に親の願いだと思います。大きくなった子はもう心配はないんですけれども。
     それとやはり人口減少対策と言うなら,やっぱり今まで以上の抜本的な子育て政策をよろしくお願いいたします。ありがとうございました。