教育こども委員会記録令和7年7月1日(火)

英検IBA・不登校児童・生徒の実態調査・教職員のメンタルヘルス対策・わいせつ事案・星陵台中学校のトライやる・夏休み明けの自死問題について

 ○委員(さとうまちこ) 英検IBAについてということですが、実施されるということで、テスト自体が悪いということは全くないんですけれども、テストが増えるとやはり気が重くなるという生徒が増えるのではないかと思います。

  このIBAを実施した後どうやって生かしていくのか、また何か特別お考えがあるのか、またこの結果を受けて個別に生かすことができるのかどうか、お伺いしたいと思います。

○田中教育委員会事務局学校教育部部長 初等教育担当しております田中でございます。

  英検IBAの実施、今年度考えております。

  先ほど委員のほうから御指摘ありましたように、これをどのように生かしていくかということかと思いますが、本市で神戸市学力・学習状況調査、それから英語の4技能型の試験を現在実施はしておるんですけれども、今年度英検IBAを実施するに当たって全中学生に2学期にこれを実施する予定にしております。聞く・読むの2技能に絞りましてはかっていくということなんですけれども、この英検IBA自体は英語検定のプレテストとして位置づけられておりまして、資格取得はできないんですけれども、英語検定の級レベルが示されることで生徒の現在の英語力と伸びを把握できるものと考えております。

  これを実施することによりまして、生徒自身が自分の現在の英語力や伸びを把握でき、英語検定等の試験への受験意欲ですとか、ふだんの自身の英語学習の意欲につながるものだと判断いたしまして実施を考えております。

  英語科教員においても、こういった生徒の英語学習の到達度を客観的な指標で把握し、ふだんの授業における指導と評価の改善に生かすことができるのではないかと考えております。

  全校で実施しますので、本市の英語教育の推進においても、その英語力を客観的に把握するということで検証していけるものと考えております。

  この実施したことによってどういう授業改善に結びつけていくかということなんですけども、本市及び学校の到達度や課題が把握できるということによって、その学校でどのような授業内容が適切であるかということを検証していくことができるのと、生徒1人1人が自身の英語力を客観的に把握できるということで、生徒自身が目標を設定して見通しを持って自分に合った学習方法を選択し、学び進めていくことができるというような、そこに授業改善のポイントを置いておりますので、そういう意味では生徒1人1人には荷が重いなというようなことはもちろんあるかもしれないんですけれども、やはり英語力を実際につけていくということで自分の実力を知り、それに合って自分に目標を立てというような学習を大切にしていきたいと考えております。

○委員(さとうまちこ) 今後授業改善をされていくということですので、一斉にされるテストで出た結果というのはかなりむらがあるとは思うんですが、それを個別最適にやって自分の弱みですとかそういったことを克服していけるような授業になるのであれば、これも効果があるのかなというふうに思いますので、そのあたりよろしくお願いいたします。

  学力や進学の悩みで自死する生徒がいる中で、その悩みがさらに深くならないようにテストなどの際は先ほどもおっしゃっていただいたんですけれども、決して人と比べるということではなくて自分の成長を確認するということをそういった意義をしっかりと生徒にお伝えいただきたいと思います。

  不登校児童・生徒の実態調査についてもちょっとお伺いしたいと思います。

  これ今後いろんな施策のベースになるとも考えられるのですが、内容については詳細にかつ慎重に実行していただきたいというふうに考えています。

  今後どのような調査内容でどのように生かそうと考えられているのか、お伺いしたいと思います。

○都築教育委員会事務局学びの推進課長 不登校児童・生徒に対します実態調査の件でございますが、今回対象にしたいと考えておりますのは小学校1年生から中学校3年生―― 不登校の児童・生徒、それからその保護者を対象としようとは考えてるんですが、なかなかセンシティブな内容も含まれてくる可能性も考えますと、まず児童・生徒の本人に対しましては小学校の4年生以上が1つの線引きかなというふうに現在のところは考えてございます。

  それから、保護者のほうには、その対象となる児童・生徒の保護者に回答いただこうというふうに考えています。

  一方で、児童・生徒それから保護者のみならず、フリースクールなんかを運営されております民間団体なんかにもお声を聞いてみたいなというふうに考えてございまして、これまでに市内の児童・生徒の出席認定を行った施設、それから市が実施してますフリースクールとの情報交換会、こちらのほうに参加実績のございます施設、こちらのほう対象にしたいなというふうに候補として挙げております。

  児童・生徒それから保護者に対しましてはちょっと具体的な内容はまだ検討中なんですが、学校へ行きづらいときの相談の相手、それから相談機関がどこですかとか、それからその間の過ごし方、そのときのお気持ち、それから学習の仕方、そのときのオンラインの活用とか、一方で神戸市のほうで現在不登校児童・生徒施策としてやっております校内サポートルーム、それからくすのき教室への通所の状況、それからそれらに対する評価なんかも聞いてみたいなというふうに思ってます。

  フリースクール等の民間団体向けとしましては、施設の概要それから活動内容、それから子供さんが来られているうちの学習の時間帯とか、それから若干費用面なんかも併せて聞いてみたいというふうに考えてございます。

  いずれにしてもアンケートの内容については現在内容を精査をしておるところですので、追ってお知らせをさせていただければなと思ってます。

  いずれにしましても、アンケートの出てきました結果につきましては、現在神戸市が行ってます施策、それとマッチしてるのかどうか、どの部分が不足しているのか、どのあたりが求められているのか、この辺をしっかりつかんだ上で今後の事業展開に生かしてまいりたいというふうに考えてございます。

○委員(さとうまちこ) 不登校になった理由に学校や教員が理由で不登校になったということもありました。生徒や保護者が何でも伝えやすいように、せっかくの機会ですから、希望があれば無記名にするなどしたほうがいいのではないかと思いますが、そのあたりはいかがでしょうか。

○藤井教育委員会事務局副局長 やはり名前を書いていただくことで、こちらが個別の状況を把握できるというメリットもあれば、なかなかお答えをしていただきにくいということもあると思いますので、その辺は十分考慮させていただきたいというふうに考えてございます。

○委員(さとうまちこ) せっかくの機会なので、この理由をしっかり把握して調査内容をしっかりと生かせるようにお願いしたいと思います。

あと1つなんですけれども、メンタルヘルス対策です。教職員のメンタルヘルス対策なんですが、これもまた事後のことかなというふうに思います。これなぜメンタルをやられるのかという根本的な解決がなされなければ、離職は止められないのではないかと思います。

  その学校によって雰囲気というのがいろいろあると思うんですけれども、やっぱり対話ができる和やかな何でも意見を言える職員室になるということが大事で、互恵的な関係を築くためにも校長の裁量が非常に求められるというふうに思います。あまりにも離職が気になるような場合などは校長への指導も必要ではないかと考えますがいかがでしょうか。

○山出教育委員会事務局副局長 教職員のメンタルヘルス対策でございます。

  本当に様々な理由からメンタルヘルスが落ちるパターンがありますけれども、おっしゃるとおり、業務過多であるのか、それから保護者様とか児童・生徒への対応の場合、それから学校内での人間関係、こういったところが要素として挙がっているというのは我々もいろいろ調べる中で―― アンケート取るとかの中で挙がっている事項でございます。

  1つ1つは個別の対応のところもあるんですけれども、おっしゃるとおり学校の中で風通しのよい職場づくりというのは非常に大切なものでございまして、そういった中で今働き方改革も時間―― 要は在校時間を減らすだけでなく、量だけでなく質の確保といいますか、そういったところも取り組まなければいけないということで今鋭意様々な取組を進めているところでございます。

  御指摘も踏まえまして今の学校の状況も把握しながら、管理職の指導もありますし、管理職の意識改革、それからもちろん教職員、それぞれの意識改革にも努めながら、一方メンタルヘルス対策―― 教職員給与課の中に専門のラインを今年度から設けました。そういった意味で、産業医も増強しておりますし、産業医であるとか、それから保健師も充実させていただきましたので、このあたりしっかりと体制を組みながら取り組んでまいりたいと思います。

○委員(さとうまちこ) どんなに仕事が多かったりつらかったりしたにしても、職場の雰囲気で相談できたりとか、愚痴言い合えたり意見が言えるようなところだと、そうはなかなかならないと思うんですね。そのあたりしっかりと環境づくりのほうお願いいたします。

わいせつ事案についてです。昨今本当に多くて目に余る事件が続いております。私はいろいろ今までもお伝えしてきて、過去に2度ほどこのことについても質疑をしているんですけれども、そもそもなんですが、教員の方々が基本もちろん一握りの方でね、ほとんどの教員の方々は一生懸命やっていただいてることは分かっておりますが、こういった方に関しては基本的人権の尊重の意味というのを全く理解していないのではないかなというふうに考えます。これを子供たちに対して一斉に言うことを聞かせる対象だとか、物のように思っている教員も一定いるのではないかというふうに事件を見てたら感じます。

  前々から法学授業の重要性をお伝えしておりますが、これはそれを実行することによって、教員の方々にも改めて知らしめることにもなると思います。今中学3年生だけには実施していただいているとお聞きしているんですが、今後どういうふうに実施に向けて取り組んでいただけるのか、お聞きいたします。

○西川教育委員会事務局学校教育部部長 中等教育の西川です。よろしくお願いします。

  委員おっしゃるように弁護士による出前授業でありますとか、法務専門官による短編動画の作成、それを使った授業でありますとか、いじめ未然防止学習などを行うなど、発達段階に応じた法的観点を含めた指導をこれからも継続して行っていく予定です。

  特にキャリア人材バンクを活用した弁護士会の授業、令和6年度で6回来ていただきました。それから、法務専門官による3年生の社会科の公民の動画ですけども、活用を周知しまして、ちょうど今この後の時期ですね―― 7月の末段階ぐらいのちょうど授業で活用するいうことで、またどれぐらいを使ったのかというのをお知らせさせていただけたらなとは思っております。

  今年度ですけども、特に神戸市いじめ未然防止学習という形で新たに推進するに当たりまして、昨年度、指導案も重ねて9年間分作成しております。オリジナルの学習指導案を使いまして、神戸市いじめ防止等のための基本的な方針にのっとって、いじめを許さない意識の醸成でありますとか、思いやりの心を育む教育でありますとか、温かい集団づくりでありますとか、委員おっしゃるとおり規範意識の醸成の4つの観点を踏まえた内容となってございます。

  加えて中学校におきましては、暴力や恐喝、SNS等による誹謗中傷などが刑法に抵触するおそれがあることでありますとか、法の存在や法を遵守することの大切さなどを法的アプローチからも学習するようにプログラムしておるところでございます。

○委員(さとうまちこ) また暴力事案というのが小学校2年生から発生してるということもありますので、どんどん分かりやすく、それでいてしっかりと心に残っていくような授業ですとか、そういった取組を早急に進めていただきたいというふうに思います。(これについては何年も前から法学授業を提案しています)

  1つこれは、この間、新聞で星陵台中の3人がトライやるで雑貨店を起業して経営に挑戦というものがありました。これは本当にキャリア教育にもなりますし、非常に充実した実のあるトライやるとなると思います。これぜひ全市共有して広げていっていただきたいし、ほかの中学校でも実施できるように取り組んでいただきたいと思うんですがいかがでしょうか。

○西川教育委員会事務局学校教育部部長 ありがとうございます。

  星陵台中学校のトライやるの件はもうもちろん聞いております。またそういう各学校でいろんな形でしっかりと活動している―― 光る活動をしているその生徒たちをやっぱりほかへいろんな手段を使って紹介させていただいて、恐らく学校もホームページにも上げてるかもしれませんけども、そんな形でいろんなこちらからも精いっぱい発信して伝えていけたらなと思っておりますので、これからもいいトライやるできますようにまた教育委員会としても頑張ってまいりたいと思います。

○委員(さとうまちこ) そろそろ夏休みとなります。また夏休み明けの自死などが心配される季節なんですけれども、そのことについて何か対応策あれば、何か新しいものとかもあれば教えていただきたいと思います。

○西川教育委員会事務局学校教育部部長 毎年長期休業明けに子供たち、生徒たちの心が不安定になるとか、もうそれはよくあることでございまして、新聞等報道でもよく取り上げられているところでございます。

  夏休み明けいうことですので、夏休みの終わりに登校日を設けております。そのあたりで、子供たちのもちろん夏休み通じて部活動もまだございますし―― 中学校では、小学校では登校日とか、中学校でも登校日とかで子供の様子をしっかり見ながら、顔見られへん子供たちには家庭訪問をするなど、連絡取ったりするなど、やっぱりきちっとした心のケアというかそれを繰り返しまして、できる限り子供たちの2学期いいスタートが切れるようにいうことで努めてまいりたいというふうには思っております。

○委員(さとうまちこ) 一般的には文書での呼びかけとか、インターネットパトロール、保護者への注意喚起、また生徒たちから誰か孤立していないか、悩みを持っていないかなど情報を募るなど、あらゆる手だてを実施していただきたいですし、もし児童・生徒に異変のサインがあれば、その登校日でも、今の状態でも面談を早急に行うなど、神戸市の児童・生徒をしっかりと守る対策をお願いしたいと思います。

○委員(さとうまちこ)また戻って申し訳ないんですけど、KOBE◆KATSUについてです。やはり教員の多忙化が言われておりまして、土・日も部活の教員は御家庭でワンオペになっていたとか。一方、熱血で周りの教員たちにしわ寄せが行っていたことなどを聞いております。

  これも以前にお伝えはしておりますが、部活に関して、日の当たるところ、根性論とか、そういった気持ちが鍛えられるみたいなところが議論されているような印象あるんですけれども、部活の中でも生徒間のいじめや教員のひいきが日頃の授業にも影響を及ぼすというようなこともお聞きしておりましたし、暗い部分も多々ありました。経済停滞もありまして、児童数が減り、部活も減り続け、今後の存続は難しいということは分かっておりますので、やはりどこかで決断するということは必要かと私も思います。

  不登校児童が増え続けてるというところに関しては、私、というか本当はもっと先生方には部活をやっている生徒たちだけではなく、授業や子供たちに集中してほしいんですね。

  時代の変化が早いということはもう皆さん認識があると思うんですけれども、子供たちのやりたいことも多様化しております。部活があるから、所属しないと進学に差し障るという考えもありましたし、それなら、部活がなくなるならやらなくていいなという生徒たちの声も聞いております。

  こういったことも私以前も提案をさせていただいてるんですが、ゆる部活ということで、子供たちに任せるというのも本当にありだと思っています。子供たちが自分たちでグループつくるなり、何をやりたいのか、活動の内容を決めて、そして、先生にもお伝えして、地域の方に来ていただいて、先ほど出てきた、言ったら文化的なこと、地域の方にはヨガでも何でもプロ的な方たくさんいらっしゃいますので、そういった方に子供たちがお願いするというようなことを、企業とかにお願いしているというようなこともあるんですが、同時に進めていけば、割と問題解決していくことも多いんじゃないかなというふうに思います。当然、その部活、放課後どうするのかと、部活がなくなったらどういった問題が起こるのかということに関しても、そういったこと全て含めて、大人が与えるだけではなく、子供たちも考えて議論をしてもらえばいい。これちょうど本当にいい材料になるんじゃないかなというふうに思っています。

  やはり今後、自由進度も進めていただくという認識で大丈夫だと思うんですけれども、本当に大事なことで、子供たちが能動的に活動内容を決めて、そして、進めていくというのは、非常に人生の上でもいい経験になると思います。

  幸いにもKOBE◆KATSUに手を挙げていただいてる大きな団体もあったりして、これは今までに本当になかったことです。非常に私、いい機会になるなというふうにも考えております。そんなわけで、もうずっとお伝えしてるんですけども、早く地域との連携を進めていただきたいというふうに思っておりまして、文科省のほうでも、ぜひそれはもちろん同時にやっていくことなんですよというお答えをいただいているんですが、今後、地域の方々との連携というのは、いつどういうふうに進めていくのかお伺いいたします。

○下條教育委員会事務局学校教育部部長 御指摘いただいたのは非常に重要なところかなと思ってございます。現に1次募集の中でも、ゆる活動といいますか、子供たちが自由に創作をしたりとか、そういった活動も多く出てきているようなこともございます。我々が地域に御説明に参るときにも、子供たちがしたいことを、保護者の皆さんがコベカツクラブを立ち上げて実現してもらう。そういったこともお願いをしているところでございますので、まさにそういったことが地域として立ち上がってくればすばらしいことだと思っております。また、地域との連携みたいなことを地域にどうやって声を届けていくのかみたいなことでございますけれども、区役所とも連携をしておりますし、区役所に配置されている地域コーディネーターの皆さんとも連携をしながら、そういった掘り起こしも並行して今行っているところでございます。

○委員(さとうまちこ) よろしくお願いいたします。地域の団体となるとこれまた難しくなるので、団体の方が知っている何かいろんな特技を持った方に来ていただいて、教えていただく。月1回でもそれが重なれば、月2回でも、隔週でも、何とでもなっていくと思いますので、その辺りもしっかり力を入れていただいて、教師の方も余裕を持って子供たちを見て、授業の改革を行っていけるという体制を整えていただきたいというふうにお伝えして、以上でございます。