公益財団法人神戸市民文化振興財団について

令和7年外郭団体に関する特別委員会 本文2025-10-28

  • ◯理事(さとうまちこ) 公益財団法人神戸市民文化振興財団は、文化事業や施設運営を通じた役割を果たしておられますが、文化の力を生かして社会課題の解決にも踏み込むという拡張的な可能性と併せて自主財源を確保し得る収益性を両立させる視点も重要ではないかと考えております。
     前年と同じような事業だけではなく、文化と福祉を合わせて不登校・認知症・孤立などの福祉・教育・心のケア・療育との連携、芸術療法や表現支援プログラムなど、また観光と合わせて国際企業研修など収益機会のある事業化、共創モデルなど、社会的インパクトと収益を同時に見据えた設計を神戸ならではの財団の今後の方向性として位置づけて行ってもよいのではないかと思いますが、御見解をお伺いいたします。
  • ◯藤原公益財団法人神戸市民文化振興財団常務理事 今のさとう理事の御指摘でございますが、平成29年に改正されました文化芸術基本法でございますが、こちらには、文化芸術と今申し上げたとおり観光・まちづくり・国際交流・福祉・教育、こういった分野と有機的に連携を図っていくということがうたわれております。
     また劇場法では、国際交流や地域社会との絆の強化といったことが非常に求められるということでの位置づけがございますので、御指摘のとおり社会課題の解決に関して文化芸術の力が果たす役割は大きいものだというふうに認識しております。
     当財団ではこの法の趣旨を踏まえまして、中期の経営計画2026を令和4年に策定いたしました。ここには基本方針として5つ掲げておりまして、神戸からの創造・発信を行うということがあるんですけれども、それ以外に地域の社会との絆を築くということで、こどもコンサートなど社会包摂や多文化共生の事業を行っていく、あるいは暮らしと芸術文化をつなぐということで、文化ホールを中心としたジャンボリーといった企画など、周辺の地域とそれから観光や子育て、教育など異分野との連携を推進していく、また学ぶ、トライするということで、インリーチ事業など教育的な視点も掲げているところでございます。また、経営を安定化するという基本方針の下、収支管理の徹底なども図っているところでございまして、現在の経営計画が来年度──2026年度ということでございますので、次期経営計画の策定におきましても、社会課題の解決と収益性の両立をさせる視点をしっかりと持って今後の方向として位置づけていくことを検討してまいりたいというふうに考えてございます。
  • ◯理事(さとうまちこ) 本当に前向きな御答弁ありがとうございます。ぜひ前向きに進んでいただきたいと思います。
     この財団の様々な事業に参加できている市民の割合というのもちょっと気になるんですけれども、日頃文化芸術に触れる機会のない方々もたくさんおられると思います。文化を通じて神戸市民に貢献し、行政ではやりにくいことを柔軟に専門的に自律的に行っていただきたいというふうに思います。
     公的な使命も持ちながら、市民価値、社会的効果、収益性にも責任を持っていただくことを望みます。自律と自主性のバランス、課題解決、価値創造のハブ機能としても大いに期待しておりますので、よろしくお願いいたします。
     また、アニメなんですけれども、こちらは単なる娯楽ではなく現代の日本文化の中核とも言えますので、こちら海外の大学にもアニメ学科なども設置され、国もクールジャパンの中核と明言されておりますので、そのあたりちょっと足りないのかなというふうに思いますので、このあたりも取組を強化していただきたいと思います。
     もう1つなんですが、地域の伝統文化事業への支援ということで、財団は市民の文化活動の振興に資する事業を行い、神戸文化の創造に寄与することを目的としているとあります。一方で現状は、財団のホームページにおいて管理運営している文化ホールや文化センターでの事業のPRにとどまっております。
     例えば垂水の布団太鼓や灘のだんじり、また各地域で継承されている盆踊りなど、市内で長年活動されている伝統文化団体の活動を広報するなど、財団として、財団の事業だけではなく神戸市地域の伝統文化活動も支援していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
  • ◯藤原公益財団法人神戸市民文化振興財団常務理事 こちらも市民の文化活動振興に資するため、地域の伝統文化活動を支援していくことが必要であると考えております。
     当財団では、神戸市近郊の文化芸術イベントをウェブサイトで発信いたします神戸C情報というホームページを運営してございます。文化芸術に関するイベントを広報したい方からの情報を受け付けまして、無料で掲載・発信しているという取組を行っているところでございます。これは当然財団の事業だけではない事業も行っているところでございます。
     また、市内11か所に設置されております文化センターというのは、地域活動の振興あるいは市民相互の交流に資するという役割を担っているところでございますので、各センターで地域のニーズに応じた取組ということで行っておりまして、例えば東灘区の文化センターでは、地域の伝統文化でありますだんじりの広報というのを、だんじりの時期にセンターのエントランス部分に設置するようなPRの協力も行っているところでございます。
     引き続き地域の皆様の意見を聞きながら、ほかの区の文化活動についてもどのような協力ができるのかというのは検討してまいりたいと考えてございます。
  • ◯理事(さとうまちこ) ありがとうございます。また市民の皆様に財団を身近に感じてもらえることで、財団の意義も大きく感じることができるのではないかと思います。ぜひホームページの1こまちょっと空白がありますので、その辺りで神戸市の地域のお祭りとか盆踊りということで足していただけたらなというふうに要望します。
     こちらも地域の方々は後継に悩んだり赤字が出たりと神戸の文化を継承すべく日々奮闘しておられますので、地域文化の継承にもますます寄与していただきたいと思います。