カーボンニュートラルの観点から、救急自動車のハイブリッド型導入

令和4年建設防災委員会 2022-06-20

さとう 昨今の世界情勢によりまして燃料費が高騰しております。救急車につきましては、稼働時間が長くて、移動距離も長いということになっておりますので、カーボンニュートラルの観点からも、一般自動車と同様に、救急自動車についてもハイブリッド型などを導入していく必要があると考えておりますが、現在、ハイブリッド型の救急車が市場にないのであれば、メーカーに対して要望していく必要もあると思うんですけれども、消防局としての見解をお伺いいたします。

鍵本消防局長 御指摘いただきましたとおり、カーボンニュートラルという観点では、我々もそういった救急自動車はじめ、消防機関の使う車両のそういった脱炭素──CO2削減とか、脱炭素の動きを取る必要があると思っております。
 ただ、現状、消防庁から高規格救急自動車として認定されておりますのは、トヨタ自動車のハイメディック、日産自動車のパラメディック、それから札幌ボデー工業のトライハート、この3台でございまして、当然ながら、こういったメーカーが全国市場で救急車をほとんど売りさばいている状況でございますので、メーカーの開発を待つまではなかなか我々としても、入札してもそういった車が入手できないというふうなことになってございます。
 また、東京消防庁では、2年前にEVの救急車を導入をいたしましたけれども、まだ現在のEVの技術で1回で走れる距離が非常に100数十キロと短いということと、充電ステーションが十分にまだまだ普及してない、環境のほうがまだ未熟であるというふうなことで、現状は日勤の、そういった救急隊に限られた運用にとどまっているようでございます。
 我々としましても、神戸の市勢規模といいますか──でいきますと、日本の1%程度しか実はございません。毎年6台程度の車両を購入しておるわけですけども、やはりメーカーを動かすには、全国の消防本部と歩調を合わせて、そういったことは声を上げていく必要があるのかなと思っておりますので、いろんな全国消防長会等の場がございますので、そういったところで情報共有しながら、メーカー側にもそういった要望ができるのかどうかをしっかりと検討していきたいというふうに考えております。

さとう 消防車は非常に難しいと思うんですけど、救急車に関してはそんなに難しいことではないのではないかなと思っております。また全国と声を合わせていただいて、要望いただけたらと思います。