いじめの重大事案について

令和元年文教こども委員会 2019-08-01

質疑はまだまだ、めちゃめちゃ初心者でした。でも、心からの訴えです。

さとう このいじめの重大事案っていうのは,今後もこのままだと余り後を絶たないような気はするんです。今まで,いじめる側といじめられた側と──被害者と加害者ということでいろいろ対処してきたと思うんですけれど,私は加害者のほうに大きく責任があると思っているんですが,そのいじめる加害者の側の──例えば家庭環境ですとか,あと学習環境,育ってきた環境とか,そういったことを総合的にちゃんと聞き取りをして,なぜその子はそういういじめをしてしまったのかということをしっかりと把握していって,データとして蓄積していってほしいんですよ。
 もし──こんだけいじめの事案があるんですから,それでもし大きな原因となるような──例えば勉強についていきづらかったとか,例えばおうちでの──例えばですよ,縛りがきつくてストレスがたまったとか,やっぱりいじめっていうのはより弱い方に向かっていってしまう力なので,そのあたりをデータ,そこの部分を集積していって,勉強がこのままやったらちょっと難しいと思う子がふえるんやなと思ったら,学習のことに関しても改善をしていってほしいですし,おうちでこのまま共働きなどふえて,そこで寂しい思いをしてたとかっていうんであれば,もっともっと地域コミュニティを広げていく。例えばですけど,こども食堂を小学校1校区に1つ必ずつくるとか,そういった対処をしていって,もうもともとの──こんないじめがあった,いじめがあったって対処対処していくんじゃなくて,もっと抜本的な解決を図るという方向に私は行っていってほしいと思います。
 それにつけ加えて,加害者の方のおうちとか,親御さんの状況とかも,私,聞いていってほしいと思いますし,その加害者,被害者ともにカウンセラーつけるとか,一定の期間受けていってもらうとか,そういったことをやっていく方向に考えられないかなと思います。もちろん教育委員会を通さないスクールロイヤーっていうのは必ず必要になってくると思う──そこは思いますよ。こういったことがあるたびに先生方のお手を,やっぱりたくさんかりることにもなって,本来の指導という面で,そのほかの子供への指導というのが,多少怠っていく部分もできていくとは思うので,そういった部分も積極的にやっていってほしいと思うんですけど,いかがでしょうか。

住谷教育委員会事務局教育次長 委員御指摘のとおり,いじめ,それからさまざまな問題行動の裏には,必ず背景があると思っています。対症療法的な指導では解決はしていかないので,先ほどおっしゃいました,家庭の問題であるとか,勉強が苦手であるとか,スポーツがとか,友人関係が──いろんな問題があるとは思うんです。その辺については,学校現場のほうでしっかりとその背景を見ていきながら,何かストレスになっていることがあれば改善できるようなことを手だてとして,今後,打っていくというのが,本来的な指導だと思っています。
 その中で,必要があればスクールソーシャルワーカー──専門家の力をかりたり,それから被害者にとって,スクールカウンセラーよくつくこと多いんですけど,いじめたほうの──問題を起こした側のところについても,保護者の了解が得れればの話ですが,その背景等を探るにはカウンセラーの力は大きいのかなと思っております。
 いずれにしましても,単発的な指導には終わらずに,いじめに関してはいじめを生まない学級づくり,学校づくり,それから生徒たちが自己有用感を生むような,居場所があるような,そういう集団づくりというのが非常に大事だと思っていますので,その辺から根本的な解決を図っていきたいなと思っております。
 以上でございます。

さとう これ,原因が本当に軽口といいますか,そんなことであったりとか,もっと重大なことってあるかもしれないんですけど,いじめられた子にとっては,それが本当に人生を大きく左右していく,本当に1人の人生を左右していくことになるので,しかも,小・中学校というのは人格が形成される本当に大事な時期,そこをしっかりもうちょっと重大に受けとめていただいて,しっかりいじめの根絶をしていく。そういう姿勢でやっていってほしいと思います。